現代では「結婚 イコール 専業主婦」として家庭に入るのが当たり前といった先入観も少なくなってきました。
とはいえ、子育てもある中で仕事も続けていくのは難しいというのが実情ではあります。
ではどうすればどちらも両立することができるのか、その方法などについて紹介します。
仕事と子育てを両立させることの重要さ
どちらも両立させるメリット
育児をしながら仕事を続けることの大きなメリットの一つが、収入が得られるという点です。
子供はこれからどんどん成長していき、進学や生活費などを考えれば収入は多いに越したことはありません。
また主婦として家庭に入ってしまうと世界が狭まってしまい、ストレスが溜まってしまいがちなのも問題です。
仕事というもう一つの世界を持つことで、良い気分転換にもなるでしょう。
そして一人の人間としても社会とつながり続けることで、視野も広く保たれ、そうしたことによって得られる見識は子育てにも大きな影響があります。
自己の成長と家庭で得られる幸福
一方で、仕事に偏りすぎるのもあまり良いことではありません。
子育てによって得られる幸福感は他にはないものであり、どちらが優先されるべきといったものではありません。
仕事と子育てという両輪を同時に動かしていくことで、バランスよく人としての成長を望むこともできるのです。
仕事を通して社会の中で成長していくことと、家庭で子供を育てることによって得られる経験や幸福、そのどちらもが互いに良い影響を与えられるようになれば、どちらかであっては決して得られない大きな価値を生み出すことになるでしょう。
うまく時間管理をしていくには?
優先順位を設定していく
家事と仕事、その両方においてこれだけは省くことはできないといった優先順位をまず設定していきます。
おすすめなのはToDoリストの作成で、明文化することで自分の中にあるするべきことをはっきりと認識させていくのです。
「ToDo」とは「やるべきこと」の意味で、まずは家事・仕事両方で思いつくすべきことを箇条書きにしていきます。
その上で、「重要性」「緊急性」「締め切り」「所要時間」などの情報をそれぞれに加えていき、リスト化させます。
そうすることで各事項の中から本当に優先するべき順番が見えてくるようになります。
タイムブロッキングを活用する
タイムブロッキングとは、一日のスケジュールをいくつかのブロックに分けて、その中にタスクを振り分けて時間を管理していくという方法です。
先にToDoリスト作成によって作られた各項目を、優先順位や所要時間を考えて割り当てていきます。
ただしここで重要になるのが、子育ては必ずしも計画通りにはいかないということ。
なので子育てを優先させたい場合にはなるべく同じ時間帯にこなす仕事は融通の利くものを、逆に重要な仕事の時間帯には不確定要素の多い家事を充てないようにします。
もちろん必ずしも思い通りにいくわけではありませんが、それぞれのブロックですべきことが明確になり、行動しやすくなります。
コミュニケーションの重要性を意識する
職場でのコミュニケーション
仕事と子育ての両立において、周囲の人間関係はとても重要なものとなります。
ただでさえ両立に忙しい時に、周囲との軋轢で物事が円滑に進まなければどちらにもストレスが溜まってしまい、普段ではうまくいくはずのものもうまくいきません。
日頃から職場の同僚とは良好な関係を築き、こちらに余裕のある時には進んで気遣ったり、手伝いをするようにすると良いでしょう。
そうすることでこちらが困ったときには助けてもらうことができますし、多少の融通も聞いてくれるようになります。
お互いが得をできるような日頃からのコミュニケーションをとっておくことがベターです。
家族とのコミュニケーションも忘れずに
家族間でのコミュニケーションももちろん大事です。
家族だからといって自分のことをわかってもらえていると勝手に思ってしまったり、放ったままにしていると、実は心の中では全く違うことを考えていたなどということにもなりかねません。
子育ては一人ではなく、家族みんなで協力し合っていくことが大切です。
するべきことはきちんとしつつ、トラブルの際などには助け合えるように、日ごろからしっかりとコミュニケーションをとっていざというときに互いに円滑に動くことのできる協力体制を築き上げておくようにしましょう。
自己ケアも忘れないように
休息してリラックスする余裕も作っておく
周囲との関係性も大切ですが、自分自身のケアも忘れてはいけません。
子育てと仕事の両立というとつい自分だけが頑張ってしまい、知らず知らずのうちに心身ともに限界まで疲労を溜めこんでしまうといったことも珍しくないケースです。
まずはゆっくりと休息できる時間を確保すること。
そして他にもマッサージなど、体をいたわる時間を作っておくのも大切でしょう。
一見すると休みは「サボり」にも見えてしまうかもしれませんが、徹夜が実は効率が悪いのと同じように、ただひたすらに動き続けることもあまり能率の上がる方法ではありません。
休息も仕事のうちと心得ておきましょう。
プライベートタイムも尊重しておきたい
プライベートの充実も休息と同じように大切なことです。
休息が主に身体的なものとするならば、プライベートの充実は主に心のケアとも言えます。
周囲からは遊びに見えるかもしれませんが、むしろその遊びこそが心には大切な栄養分となります。
プライベートまで犠牲にして仕事と子育てを両立させても、結局は周囲にストレスなどを振りまいてしまう結果となってしまったり、迷惑をかけてしまうこともあります。
もちろん節度は保ちつつ、しっかりとプライベートの時間も持つことで、心身のバランスをとることができるのです。
サポート体制も構築しておく
保育や支援サービスなどは積極的に活用
各自治体や企業などでは、子育てに関して様々な施策を推進しているということがほとんどです。
そういった制度はまさに子育てと仕事の両立のためにあるものなので、積極的に利用していきましょう。
よくわからない場合には相談窓口などがあるので、自分の現在の環境を説明することで利用しやすい支援制度などを紹介してもらうこともできます。
サポートの種類には経済的な面はもちろんのこと、保育園や幼稚園などで一時的に子供を預かってもらえたり、送迎をしてもらうことが可能なものもあります。
そうしたものを前向きに利用していくといいでしょう。
周囲の協力を得る方法
まずは夫婦間で役割分担を決めておきます。
できれば家事などは均等に振り分けつつ、余裕がある時はお互いに協力し合えるようにもして、自分が余裕のある時はもちろん相手のことを手伝います。
ある程度大きい子供がいたら、子供に家事を手伝ってもらうことも一つの方法です。
食器の片づけや掃除を覚えてもらうことは、後々の本人のためにも役立ちます。
また祖父母や兄弟など、身近に頼れる人がいる場合には困ったときに助け合える関係も作っておきましょう。
他にも職場などでサポートしてもらえるよう、自身が手伝えることは日頃から積極的に働きかけることも大切です。
まとめ
子育てと仕事の両立。
実際に実行するには大変なことも多くありますが、そのことによって得られるものもたくさんあります。
まずは周りとの協力体制をしっかり構築すること。
そして自身へのいたわりも忘れずに、バランスよく続けられるよう心がけていきましょう。